“カミングホーム”
そうして私はおうちに帰る
夜中のタクシーの窓をすこしあけて
遊びつかれて
キスもたりて
情熱の言葉をあびて
胸の中だけがからっぽのままで
江國香織「すみれの花の砂糖づけ」より
今日も、2冊、江國さんの文庫本を買った。この1年半くらいの間、ずっと彼女の本ばかり読んでいる気がする。
満ち足りなくて、切なくて、常に、何かが失われているようで、途方もなくて。
だから、読む。本の中に、同じような思いにとらわれながら生きている人がいるから。
虚無といえば、すごく偉そうで、難しそうだけれど。
からっぽ、というと、しっくりくるかな。
喪失感といえば、たいそうな印象だけど、
“I'm so lost.”といえば、ぴたりとくるかな。
最近、電車に乗ることが多いからだろうか。ずっと、自分のこれまでとこれからを果てしなく考える。
いわゆる、“軽い絶望”。
どこかで、聞いたこの言葉は、私の意味の分からない感情を表すのに、最もてっとりばやい言葉で、好んで使っている。
どこか遠くに行きたいのに、行けない。
一人で歩みだすには、何か不思議な力に守られる必要がある。何かに満たされる必要がある。
私には、まだそれがない。
だから、今は、とどまる。からっぽの心にいくつもの言葉をつめこむこと、いくつもの歌を響かせること、それが今の私にできることだ。
そうして私はおうちに帰る
夜中のタクシーの窓をすこしあけて
遊びつかれて
キスもたりて
情熱の言葉をあびて
胸の中だけがからっぽのままで
江國香織「すみれの花の砂糖づけ」より
今日も、2冊、江國さんの文庫本を買った。この1年半くらいの間、ずっと彼女の本ばかり読んでいる気がする。
満ち足りなくて、切なくて、常に、何かが失われているようで、途方もなくて。
だから、読む。本の中に、同じような思いにとらわれながら生きている人がいるから。
虚無といえば、すごく偉そうで、難しそうだけれど。
からっぽ、というと、しっくりくるかな。
喪失感といえば、たいそうな印象だけど、
“I'm so lost.”といえば、ぴたりとくるかな。
最近、電車に乗ることが多いからだろうか。ずっと、自分のこれまでとこれからを果てしなく考える。
いわゆる、“軽い絶望”。
どこかで、聞いたこの言葉は、私の意味の分からない感情を表すのに、最もてっとりばやい言葉で、好んで使っている。
どこか遠くに行きたいのに、行けない。
一人で歩みだすには、何か不思議な力に守られる必要がある。何かに満たされる必要がある。
私には、まだそれがない。
だから、今は、とどまる。からっぽの心にいくつもの言葉をつめこむこと、いくつもの歌を響かせること、それが今の私にできることだ。